❀ お嬢様華伝 ❀
そしてあたしの目の前で、あの映像を削除した。


これで、あたしがこいつらに握られた弱みはなくなった。


…でも、ちょっと驚いた。


「こんなに素直に応じてくれるとは思わなかった…。もっと強請ってくるものだと…」

「んなわけねぇだろ。約束は守る。当たり前のことだろ?」


飛鳥はそう言うと、いつもの黒のソファーに腰を下ろした。


タチの悪いヤツらだと思ってたけど…。
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