❀ お嬢様華伝 ❀
あたしは、飛鳥の方を向き直る。


すると、なぜか飛鳥は微笑んだ。

だけど、その微笑みはどこか切なくて…。



「飛鳥!そろそろ行くぞっ」


クルーザーから、飛鳥のお父さんが顔を出した。


「…飛鳥。その方法って…」

「…ん?お前には教えてやんねーよ」


さっきまでの飛鳥とは一変して、またあのいつもの意地悪な飛鳥に戻っていた…!


「…ちょっ。なによ、その言い方…!」
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