❀ お嬢様華伝 ❀
そう言って、飛鳥は持っていたコップをあたしの口に付けた。


ゴクッと飲んでみると、ラムネの味がした。


…どうやら、酔っ払っているわけではなさそう。


「で…でも、体で払えだなんて…そんなの無ー…」


“そんなの無理”


そう言おうとした瞬間だった。


そっと、頭の後ろに手を添えられたかと思ったら、あたしの額に柔らかいなにかが触れた。


…そう。
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