❀ お嬢様華伝 ❀
寮で荷物をまとめると、大きなキャリーバッグ1つに収めることができた。


「じゃあ、桜子。また、始業式でね!」

「はいっ!麗さん、お元気で!」

「桜子もね!」


あたしは、桜子に手を振った。

桜子も、満面の笑みで手を振り返してくれた。


ほとんどの生徒は、学校の校門前で迎えを待っている。


だけどあたしは、バスと電車と船で帰るので、キャリーバッグをコロコロと引きながら歩いた。
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