❀ お嬢様華伝 ❀
『それは、そうかもしれないけど…』


絶対、ネコかネズミと見間違ってるっちゃ。


『麗ー!!つべこべ言わずに、早くこいっ!ツチノコが逃げちまうだろうが!』


飛鳥と話している電話の向こうから、蛍のそんな声が聞こえる。


『…だそうだっ。蛍が、ツチノコの体の一部をカメラに収めてるから、バロンにきたら見せてやるよっ』

『…はいはい。行けばいいんでしょ』
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