X'masの奇跡
結婚式場へ着き、優斗はまだ来ていない様子で
莉菜は、ロビーで待つことにした。
ロビーのソファーに腰を降ろし、テーブルにあるパンフレットを手に取る。
素敵な写真の数々に、{優斗と こんな素敵なところで こんなふうに素敵に挙げたいな‥}と、憧れる気持ちで眺めた。
「いらっしゃいませ」
傍らからの声掛けに気付き 見ると、
前回接客してくれた 式場プランナーの桐島だった。
「あぁ~桐島さん」
「いらしてくださいまして、
有難うございます」
「えぇ。
彼が 今日行こう って」
莉菜の言葉に 安堵な笑みを浮かべる桐島を見て、
前回 目の前で揉めたからかな‥とも思った莉菜は、
「この間は、お見苦しいところを お見せして‥」と、言葉を加えた。
桐島は、いいえ! と言い、
「わたくしどもの方こそ」と、まだ下見だけなのでと申されたのに 試着までお勧めしたことの恐縮を加えた。
莉菜は、微笑む。
「あぁ~彼が、まだ下見だけですからって
言ってましたね。
でも、良かったと思います。綺麗なドレスも見れましたし
‥って、
そろそろ、その彼は 来ると思うんですけどね‥」
そう言って、莉菜は、入り口の方を見渡す。
桐島は、
「お気になさらず、ごゆっくりなされてください」
と告げ、一旦 立ち去ろうと お辞儀をした。
「あっ、桐島さんっ」
莉菜は、呼び止めた。
そして、お話し相手にと ソファーに座ってくれるよう
促した。
ここで結婚式を挙げるにあたって、聞いて貰いたい と、今 思ったのだ。
笑顔で頷き 腰を降ろす桐島に、
莉菜は、
「優斗の前では‥ 言わないでおこう って
思ってきたことなんですけど‥」
と、ゆっくりと話しはじめた。
何故、前回 優斗の機嫌が悪くなったのか‥
12月25日が 大嫌いだから‥
その理由‥
それは、優斗のお母さんに関係していること‥
そして、それは、とても辛く 悲しい出来事‥
噛みしめながら話す莉菜の言葉に
式場プランナーの桐島は、謹厳に 耳を傾けた。
莉菜は、ロビーで待つことにした。
ロビーのソファーに腰を降ろし、テーブルにあるパンフレットを手に取る。
素敵な写真の数々に、{優斗と こんな素敵なところで こんなふうに素敵に挙げたいな‥}と、憧れる気持ちで眺めた。
「いらっしゃいませ」
傍らからの声掛けに気付き 見ると、
前回接客してくれた 式場プランナーの桐島だった。
「あぁ~桐島さん」
「いらしてくださいまして、
有難うございます」
「えぇ。
彼が 今日行こう って」
莉菜の言葉に 安堵な笑みを浮かべる桐島を見て、
前回 目の前で揉めたからかな‥とも思った莉菜は、
「この間は、お見苦しいところを お見せして‥」と、言葉を加えた。
桐島は、いいえ! と言い、
「わたくしどもの方こそ」と、まだ下見だけなのでと申されたのに 試着までお勧めしたことの恐縮を加えた。
莉菜は、微笑む。
「あぁ~彼が、まだ下見だけですからって
言ってましたね。
でも、良かったと思います。綺麗なドレスも見れましたし
‥って、
そろそろ、その彼は 来ると思うんですけどね‥」
そう言って、莉菜は、入り口の方を見渡す。
桐島は、
「お気になさらず、ごゆっくりなされてください」
と告げ、一旦 立ち去ろうと お辞儀をした。
「あっ、桐島さんっ」
莉菜は、呼び止めた。
そして、お話し相手にと ソファーに座ってくれるよう
促した。
ここで結婚式を挙げるにあたって、聞いて貰いたい と、今 思ったのだ。
笑顔で頷き 腰を降ろす桐島に、
莉菜は、
「優斗の前では‥ 言わないでおこう って
思ってきたことなんですけど‥」
と、ゆっくりと話しはじめた。
何故、前回 優斗の機嫌が悪くなったのか‥
12月25日が 大嫌いだから‥
その理由‥
それは、優斗のお母さんに関係していること‥
そして、それは、とても辛く 悲しい出来事‥
噛みしめながら話す莉菜の言葉に
式場プランナーの桐島は、謹厳に 耳を傾けた。