一目惚れ
「きりーつ、礼。」
「「ありがとうございました。」」
ふぅー、やっと学校が終わった
今日はほとんど寝てたから眠くないや。
でも、なぜか朝助けてくれた松原大翔が私に話しかけてくるようになった。
私が起きてる時だけ話しかけてくるから、ずっとではないし迷惑はしてないけど…。
……女の視線が痛い
はぁ、何企んでるんだろ…。
話したことあんまなかったのに急に話してきてさ。
「優愛ちゃーん!一緒にかーえろっ。」
あ、またきた。
ニコニコしているこの男は…
「松原大翔…。」
「優愛ちゃん!俺のこと大翔って呼んでって言ったよね!!?」
あー、ハイテンションめんどくさいわー。
「…。大翔。はい呼んだからそこどけてくれる?」
「ええー、もっと恥ずかしがって(え?そんなの呼べないよぉ。…大翔……くん…。でいい?)なんて赤い顔して言うかと思ったのにー。」
なにしてんだ、こいつは。
一人芝居か?
「すいませんねー。可愛げがなくて!」
「ま、優愛ちゃんはいつも可愛いからなぁ。」
さすがチャラ男、そんな言葉がするりと出てくるなんて………
調子狂うんだけど…。
でもなんか楽しい…かも
ってことは調子のりそうだから
言わないでおく。