一目惚れ
「それも…あるけど
襲われかけた、、んだ」
あえて心配かけたくなくて私は、なんとも思ってないように明るく言った
「は?」
驚きと…心配してるような顔になった遼。
あぁ、、やっぱり気を使われたかな
「通りがかりのクラスの男子が助けてくれたし、なんともなくて良かったよー」
それでも、私は笑った
これ以上遼に心配をかけたらだめだ…。と思って
「…笑うな。……怖かったんなら泣けよ」
そう言ってまた抱きしめてくれた遼と朝、助けてくれた大翔が重なった。
「っ!!……別に…私は大丈夫っ…だからね」
これ以上、涙を流すもんか
と思って私は空を見上げた。
あぁ
夕日、久しぶりにちゃんと見たなぁ
なんて遼の腕の中で思っていたから…
遼が今、どんな顔でいるのか
私は全然…、
わかってなかった。