一目惚れ
「…っう……ひっく…うぅー………」
これはなんの涙?
さっきの恐怖?
それとも…今まで溜め込んできたもの?
「よしよし。」
と、松原大翔は私の頭を撫でてきた。
なぜか妙に安心した
「…もういい。ありがと」
そう言って離れた
「えーそう?まだ優愛ちゃんを抱きしめたかったなぁ〜」
なんて笑っているチャラ男
「…じゃあ。………このことは誰にも…言わないでね」
そう言った私は校舎へと歩き出した
「なーんか、優愛ちゃんってほっとけない子だな〜。」
なんて、松原大翔が呟いたこと…私は聞こえなかった。