一目惚れ
◇
◇
「優愛!やっときたぁ〜おはよー!!」
教室に着いた途端、そう言って私に抱きついてきたのは
「芽衣!おはよ」
長瀬 芽衣(ながせ めい)
私の中学からの親友。
芽衣は美人でスポーツもできて、勉強もできるという…Tha完璧人間だ!!
さっき泣いた後がついてないかトイレで確認したけど…大丈夫だよね?
バレてないよね…芽衣に。
余計な心配をかけたくなくて、うつ伏せになって寝ようとした私を芽衣が阻止した。
「もう!高校生始まったばかりだよ〜もうちょっとenjoyしなさい!!優愛は」
1ヶ月前に入学式があって
だから、私たちは今高校1年。
まだ高校生っていう実感がわかないな…。
「はいはい。それで芽衣はenjoyしてんの?」
「ふっふっふー!…よくぞ聞いてくれた!!」
あ、もしや…
「実はぁ〜…彼氏ができましたっ!」
「え、もしかして…って思ったけど……芽衣、ずっと告白断ってきたじゃん。」
「いやいや、あんたほどではないよ」
「で?彼氏って誰なの」
話をそらした私は、不自然だと思うけど…芽衣の優しさについ甘えちゃうんだよね。。
「…隣のクラスの〜橘 颯斗(たちばな はやと)くん!」