一目惚れ



ーガラッ











2人は勢いよくドアを開け、私が空き教室に入ったことを確認すると、お互いを見合わせ覚悟したような表情を一瞬見せた。
















「あのね、…真琴。










昨日、遼くんが他校の女子と親密そうに手を繋いでたりナンパから守って抱きしめたりしてたんだって…、しかもこの学校で。」


















え?











遼…、が女子と……??


















「彼女かも…っていうただの噂だからね?一応言っといたほうがいいかもって思って。みんな遠慮して多分言わないと思ったから」





信じたくない事実がたくさんあって…遼のことを思って胸が苦しくなった。




















「………そう。教えてくれてありがとう」














2人共心配そうに私のことを見ていたから…余計に涙……なんてでなくて、、…





これ以上心配させたくなくて、






…2人の言っている厳しい現実を受け入れるしかなかった私は泣かないように踏ん張っていた。



















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