一目惚れ
ー放課後
この浮かない気持ちで今日1日やってきたから大聖に相談に乗ってもらったら、少しは…晴れるかな?この気持ち
なんて、思いながら私は帰る準備を終えた。
「よーし、真琴!行くぞっ!!」
大聖が振り返り私の手を取って勢いよく教室から飛び出した。
「え!?ちょっと…!!そんな風にしなくても私行くつもりだったよ。
それと、手はなして!」
なんとかしてこの足が速い大聖を止めようと私は言った
「へーそうなんだ。てっきり逃げ出すのかと思ってたよ?中学の時のお前ならな。」
…っ……。
私と大聖は同じ中学だった
もっと言えば小学校からずっと一緒。
まぁ腐れ縁ってやつなのかもね
「中学の頃の私とは…変わったの。」
そう、もうあんな逃げてばかりの私…じゃない
遼に出会って変わったんだ
私は。