君がスキ。

教室に入ると
もうマユが席についていた

『マユ、おはよ…』

マユが振り返る

「ユリ〜!やぁっと来たぁ!……ってどうしたの!?まさか泣いた…?」

マユが心配そうな顔で
話しかけてくる

『ううん…なんもないよ…』

マユには心配かけたくなかった

「あのさ。私に心配かけたくないから言わないとかそんなのだったら怒るからね?何があったの?」

少しきつい口調で
マユは言った

でも私はそれがマユの優しさだってわかってた

目頭が熱くなる

『マユ…マユぅ〜…うぅ…私ね…』

涙を抑えながら昨日の出来事を全部話した

マユは私の話を
うんうん
と頷きながら
真剣に聞いてくれた






「ユリ……辛いよね。苦しいよね。私の前ではいっぱい泣いてもいいんだからね。無理しなくていいんだからね…」

抑えてた涙が一気に溢れ出てきた

周りの目なんか気にしないでいっぱい泣いた
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