眠り姫に恋したのは年下御曹司
繋がる

陽平の気持ち

サプライズ?


えっ?


まったく脳が付いていかない。



「悪い、莉乃は連れてく。」


「「…………。」」


「事情は聞いて?俺は莉乃と別れる気はないから、これから先も。」


「「…………。」」


「じゃあ。」




陽平が池田さんと山中に話し掛けているが、2人は唖然と聞いているだけだった。


私は陽平に担がれたままバーを出て行く。


エレベーターの中で陽平は私を下ろした。



「莉乃、サプライズ計画が台無しだ。」


「…………。」


「俺も不安にさせたなら謝る。ごめん。」



陽平が私を抱き締める。


久しぶりの陽平の体温を感じる。



「莉乃、ごめん。」



謝る陽平の声が耳元で聞こえる。


一階に到着したエレベーターから外に出る。


春になろうとしているが夜はまだまだ肌寒い。



「あっ、コート。まあいいか。」



どうやらバーにコートを置いてきたらしい。


陽平が私の肩を抱き寄せて密着してくる。
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