眠り姫に恋したのは年下御曹司
下着も揃えられていた。


陽平が買ってきたみたいだが、どこで購入するんだ?


恥ずかしいとかないのか?


最近はオープンなカップルが多いのか?



「サイズは合ってるだろ?莉乃の下着と同じサイズの筈だから。」


「…………大丈夫。」


「寝るのは俺のティシャツね。それが萌えるから。」


「…………。」



用意してくれた洋服を身に纏い、陽平の部屋に戻ればテーブルには飲み物が用意されていた。


多分静江さんだ。


わざわざ夜に用意してくれたみたいだ。


ソファに座り、髪を拭きながら水で喉を潤していく。


隣の陽平が手を出して飲み物を要求している。


間違いなく私の飲んでいる水だ。



「他にもあるよ、陽平。」


「莉乃の水がいい。」


「…………。」



陽平に手渡せば、飲みかけの水をゴクゴクと飲み始めた。


髪から水がポタポタと肩に落ちているのを見て、私は陽平の髪を拭いてあげた。
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