眠り姫に恋したのは年下御曹司
本社でも京都でも書式は同じはずだ。
「あっ、佐東さん、お久しぶりです。」
「小川?なんで本社に。」
「2週間だけ出張です。新人研修の講師なんです。」
「片桐と同じか。東京は久しぶりか?」
「です。片桐を少しだけ借りてもいいです?久しぶりの本社で分からない事が多くて。」
「同期だし、遠慮なく使え。」
同期の大樹と付き合っていた頃は私の席によく顔を出していた。
佐東さんとも話をしていたのが思い出される。
『小川、片桐と仲が良いんだな。』
『片桐とは気が合うんです。ほら、コレ仲間だし。』
『片桐も吸うんだな。』
コレとはタバコだ。
昔は吸っていた。
今は…………大樹と別れて辞めた。
すべてを切り離したかったんだ。
なのに今更目の前に現れて笑顔を振りまいて…………何を考えているのか理解できない。
「片桐、教えて。」
「わかった。」
席を立ち上がり、大樹とオフィスを出て行こうとして目が合う。
「あっ、佐東さん、お久しぶりです。」
「小川?なんで本社に。」
「2週間だけ出張です。新人研修の講師なんです。」
「片桐と同じか。東京は久しぶりか?」
「です。片桐を少しだけ借りてもいいです?久しぶりの本社で分からない事が多くて。」
「同期だし、遠慮なく使え。」
同期の大樹と付き合っていた頃は私の席によく顔を出していた。
佐東さんとも話をしていたのが思い出される。
『小川、片桐と仲が良いんだな。』
『片桐とは気が合うんです。ほら、コレ仲間だし。』
『片桐も吸うんだな。』
コレとはタバコだ。
昔は吸っていた。
今は…………大樹と別れて辞めた。
すべてを切り離したかったんだ。
なのに今更目の前に現れて笑顔を振りまいて…………何を考えているのか理解できない。
「片桐、教えて。」
「わかった。」
席を立ち上がり、大樹とオフィスを出て行こうとして目が合う。