眠り姫に恋したのは年下御曹司
唖然とするしかなかった。


洗濯?


ん?


ここは何処だ?



「陽平って一人暮らし?」



恐る恐る聞いてみた。


だって部屋が広すぎるし、一人暮らしの部屋には見えないような気がしたから。



「普段は一人暮らし。ここは会社に近いから実家に連れて来た。」


「…………はっ?」


「だから実家。」


「…………。」



私は頭を抱えるしかなかった。


実家に連れてきた?


ありえない。


何で実家に?



「莉乃、俺の会社で働かない?」


「…………。」



抱えていた頭を上げて陽平を見る。



俺の会社?


フタバ食品の事か?




「俺の会社で働かない?」


「何で?」


「いつも疲れてそうだし。莉乃と一緒にいたいから。」



意味不明すぎる。


フタバ食品?


双葉陽平?


俺の会社に?



「まさかフタバ食品の?」


「あれ?知らなかった?俺の親父がフタバ食品の社長なんだけど。」
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