眠り姫に恋したのは年下御曹司
昨日の出来事を思い返してみる。


初めて陽平と話したのは親睦会に向かう時だ。


お互いに電車で見た事があり、その話では盛り上がったいた。


陽平は見れば見る程イケメンだし、話術にも長けていて女に慣れている感じだった。


親睦会の店ではお酌をするぐらいで、陽平は部長たちと会話をしていた気がするし、私もフタバ食品の社員と楽しく会話をしていた。


っで、帰りに飲みに誘われて、暖房の効いたタクシーに揺られて寝てしまっていた。


寒い季節の今は暖房器具効いた車は危険だ。



「つい接待しないとと思って…飲み過ぎたし。」



静かな部屋に私の独り言が呟かれた。


本当に失態だ。


陽平も何で私なのか?


一目惚れなんて……あり得ないし。


陽平の気持ちが本気なのか、遊びなのかもハッキリと掴みきれない。


ただ実家に連れてくる辺り、本当に初めて彼女を紹介するのかも怪しい。


人の良さそうな奥様だけに、陽平には甘過ぎる感じもする。
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