眠り姫に恋したのは年下御曹司
『莉乃、また明日の朝。おやすみ。』


『陽平、おやすみ。』



こんなやり取りも心地良い。


私の久し振りの恋が始まった。


日常が変わっていくのが分かる。



「やっぱり髪を染めよう。」



お風呂に入る前に鏡を覗き込んだ私は決意した。


休みの日に髪を染めようと。


シャワーを浴びてベッドに寝転ぶ。


直ぐに眠気が襲い掛かってきた。


週末の約束まで待ち遠しい。


今度は飲み過ぎないようにしないといけない。


そんな事を考えているうちに、深い眠り落ちていった。


その日から毎朝陽平と一緒に通勤した。


時間が合えば、帰りには夜ご飯を一緒に食べた。


毎日メッセージが送られてきたり、私も毎日メッセージを送ったりした。


合えない日には電話で話もした。


顔が見たいからと陽平が会いに来ることもあったし、本当に甘い恋人みたいな関係を築いていた。


それが日常になりつつもあった。
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