眠り姫に恋したのは年下御曹司
先週の教訓がまだ刻み込まれている私はペースはゆっくり目だ。


陽平もカクテルをゆっくりと飲んでいる。



「莉乃、来週も忙しい?」


「うん。陽平は?」


「俺も。新プロジェクトは大変だよ。」



今回、立ち上がったプロジェクトの事だろう。


私も陽平も忙しい時期に出逢ってしまったみたいだ。



「そうだ。莉乃、土日は暇?」


「日曜なら大丈夫。」


「土曜は?」


「美容院を予約したから。」


「ふ〜ん、終わったら会える?」


「いいけど夕方だよ。」


「いいよ、夜ご飯を食べに行こ。」


「わかった。」



陽平は彼女と過ごしたい派らしい。


私も陽平と過ごす時間は楽しいし、充実した日々を過ごせているように思う。


彼氏がいない一年は干物女みたいな生活をしていたから。


本当に充実させてもらっている。



「俺のマンションって知ってる?終わったら遊びに来て。」


「マンションに?」


「そう。」
< 55 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop