眠り姫に恋したのは年下御曹司
陽平と出逢って、つまり付き合って1ヶ月が経つ頃にはクリスマスが来る。
そして年末年始に実家へ帰る私を陽平は引き止めていたが、『来年は一緒にいる』と確信のない言葉で宥めた。
彼氏と過ごすクリスマス。
でも実際は会社もあるし、夜ご飯を食べて帰宅するような感じだった。
それは陽平も次の日朝一で会議だからと納得していた。
だから年末年始は一緒に過ごしたかったのかもしれない。
「陽平、お土産を買ってくるから。」
「…………。帰りも迎えに来る。」
「うん。陽平、いつもありがとう。」
「来年は一緒に。」
「ふふっ、うん。」
新幹線のホームで別れるカップルを何度か見てきたが、今、自分がその立場になっていた。
陽平の手が私の手を離さない。
陽平の目が私から逸らされない。
「莉乃、待ってる。」
「うん、電話するね。」
「うん。」
陽平の手が離れて新幹線に乗る。
寂しさが溢れる。
いつからだろう。
こんなに陽平と離れる事がツライと思うようになるなんて。
こんなに陽平に依存するなんて。
私は久しぶりに実家に帰った。
そして年末年始に実家へ帰る私を陽平は引き止めていたが、『来年は一緒にいる』と確信のない言葉で宥めた。
彼氏と過ごすクリスマス。
でも実際は会社もあるし、夜ご飯を食べて帰宅するような感じだった。
それは陽平も次の日朝一で会議だからと納得していた。
だから年末年始は一緒に過ごしたかったのかもしれない。
「陽平、お土産を買ってくるから。」
「…………。帰りも迎えに来る。」
「うん。陽平、いつもありがとう。」
「来年は一緒に。」
「ふふっ、うん。」
新幹線のホームで別れるカップルを何度か見てきたが、今、自分がその立場になっていた。
陽平の手が私の手を離さない。
陽平の目が私から逸らされない。
「莉乃、待ってる。」
「うん、電話するね。」
「うん。」
陽平の手が離れて新幹線に乗る。
寂しさが溢れる。
いつからだろう。
こんなに陽平と離れる事がツライと思うようになるなんて。
こんなに陽平に依存するなんて。
私は久しぶりに実家に帰った。