眠り姫に恋したのは年下御曹司
気合いを入れ直し、休み明けの仕事に集中した。


これからは山中もフタバ食品とのプロジェクトに加わっていくし、メンバももっともっと増えていくだろう。


この先、益々忙しさも増えていく。



「片桐さん、これを。お土産です。」


「あっ、いつもありがとう。私も後で渡すね。」


「はい。」



机の上に置かれたのは湘南名物だ。


彼の実家は湘南の方らしく、会社には微妙に遠いらしく、大学の頃から一人暮らしをしていると聞いている。


大きなお煎餅だ。


陽平と一緒に食べよう。


やっぱり陽平の事が浮かんでしまう。


机の引き出しに入れて、急かされていた資料作成に取り掛かった。


休み明けの今日は一日が過ぎるのが早く感じた。



『陽平、帰れる?』


『悪い。今日は先に帰って。』


『了解。』



どうやら陽平も忙しいみたいだ。


休み明けの仕事は何処の会社も溜まっているかもしれない。
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