眠り姫に恋したのは年下御曹司
年が明けてから陽平は忙しくなった。


毎朝は一緒に通勤できる。


でも帰りは陽平の方が断然に遅くなっていった。


それでも私と陽平は休日には甘い生活を過ごしていた。



「陽平、疲れてる?」


「少し。もう少しだけ一緒に寝よ?」


「ふふっ、私が寝ると本格的に寝ちゃうよ?」


「いいよ、ゆっくりしよ。」



休日の日には2人で寝坊するなんて当たり前だ。


まったりとベッドの中で昼を迎えるようになっていた。


それだけ陽平は疲れているのが伝わってくる。



「陽平、平日は実家から会社に行けば?」


「何で?」


「会社に近いんでしょ?楽だよ?」


「少しでも莉乃に会いたいから無理。」


「それで余計に疲れてない?重荷にはなりたくないし。」



わざわざ会社から遠いマンションに帰るより、会社に近い実家から通勤すれば楽だと思う。


私も陽平の重荷にはなりたくない。
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