眠り姫に恋したのは年下御曹司
駅のホームで山中と別れる。


彼は都内で親と暮らしているらしい。



「片桐さん、お疲れ様です。」


「山中もお疲れ様。」



一途な彼女ね。


でも山中は真っ直ぐな男なのかもしれない。


だから余計に陽平がダラシなく見えるのかも。



『女性関係が派手です』



山中の言葉が浮かぶ。


確かに女性慣れした雰囲気はムンムンだった。


それに扱いも慣れている。


でも過去だ。


私にも過去があるように陽平にも過去はあるだろう。


年を重ねているだけ過去はある。


だから気にしないようにする。


山中の忠告は今の陽平には当てはまらないと信じている。


だから今は今で陽平を信じて付き合っていけば大丈夫。
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