眠り姫に恋したのは年下御曹司
脆い心
もうすぐ春になろうとしていた。
私と陽平は相変わらず会えない日も多い。
でも陽平が部長という立場で忙しい事も理解してあげられる。
私も忙しいピークは夜中に帰り、週末も仕事に行く日もなかった訳じゃないから。
だから今だけの忙しさだと言い聞かせている。
「片桐さん、この部分ですが。」
「あっ、うん。これは…………。」
山中への指導も随分と減ってきていた。
仕事の飲み込みも早いし、3年目になろうとしている山中も教えられてばかりの立場ではなくなる。
「そういえば、片桐さんの誕生日って。」
「…………何?」
「いえいえ、ただ彼氏と過ごすのかな?って。」
「…………余計なお世話。」
「今週末でしょ?」
「そうよ。」
私の誕生日は3月25日だ。
とうとう30代に突入だ。
なんか今までの20代とは違う。
そんな誕生日なのに…………。
私と陽平は相変わらず会えない日も多い。
でも陽平が部長という立場で忙しい事も理解してあげられる。
私も忙しいピークは夜中に帰り、週末も仕事に行く日もなかった訳じゃないから。
だから今だけの忙しさだと言い聞かせている。
「片桐さん、この部分ですが。」
「あっ、うん。これは…………。」
山中への指導も随分と減ってきていた。
仕事の飲み込みも早いし、3年目になろうとしている山中も教えられてばかりの立場ではなくなる。
「そういえば、片桐さんの誕生日って。」
「…………何?」
「いえいえ、ただ彼氏と過ごすのかな?って。」
「…………余計なお世話。」
「今週末でしょ?」
「そうよ。」
私の誕生日は3月25日だ。
とうとう30代に突入だ。
なんか今までの20代とは違う。
そんな誕生日なのに…………。