葵くん、そんなにドキドキさせないで。
そんなことを思いながら教室を出る
まだ戻ってこないと思うし…今のうちにトイレに行っとこうっと
『あの、葵くん…いますか?』
さっき葵くんのことを呼び出した女の子、美人だったなぁ
背が高くて、髪の毛サラサラで、目もぱっちりしてて。
とにかく私とは大違い!
やっぱり葵くんにはあぁいう女の子の方がお似合いだと思うんだけれど…
「葵くんに、彼女がいるってことは分かってるの。でも、それでも諦められなくて…」
その声にビックリして足を止める
廊下の、開けっぱなしだった窓
そっと下を覗いて見ると、葵くんとあの女の子がいた
「(えっ、えー…っ、こんなところで告白…!?)」