葵くん、そんなにドキドキさせないで。
「なっ、子供扱いやめて…!」
サンドイッチを食べながらそう言った葵くんにムッとする
「みんなの前で出来れば百点満点なんだけどなー」
「うぐっ」
でも、よく考えてみてください。
全員が全員、人前でイチャつくとは限らないと思うんです。
…なんて、こんなことは言えないんだけど。
また生意気って言われるかもしれないし。
「(…あと2ヶ月、だよね)」
あれからもう1ヶ月経ったことにビックリしてるよ、私は…
「田中さん」
「えっ?な、なに?」
いつのまにか食べ終わっていた葵くん
私のことじーっと見て…何だろう。私の顔に何かついてる?
「何で髪、結んでるの?」