葵くん、そんなにドキドキさせないで。


「普通何とも思ってない子にそんな風にスキンシップするかなー」


「だ、だからっ」




それは、葵くんが私の困った反応を見たいからで!


それ以外の理由は絶対にないよ!?





「…ていうか!そもそもどうして華子を選んだのかも謎!」


「うわぁぁ!陽菜ちゃん声大きい…っ」


「しかも理由が言うこと聞きそうって…確かに華子は良い子だけど…

アイツがにっこり甘くお願いすればみんな喜んで従うでしょうがっ」





そ、それは確かに……?


スニーカーに履き替えてグラウンドに出る




「華子、これは私の予想なんだけどさ、」




そう切り出した陽菜ちゃん


その瞬間先生のホイッスルの音が響いた





「…もしかしてあの腹黒王子、あんたのこと好きなんじゃないの?」


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