葵くん、そんなにドキドキさせないで。


「…………えっ…」





葵くんが、私を好き?





「ほらーっ、早く集合しろー!球技大会の種目決めんぞー」





先生の大きな声

パチパチと瞬きを繰り返す私





「ていうか、華子、あんたはアイツのことどう思ってるの?」





どう思ってるって…

そんな、急に言われても…




でも、葵くんと一緒にいても嫌な気持ちはしないよ?


すごくドキドキする時もあるよ。





「まぁ、急に言われてもって感じだよね。ごめんね!忘れて!

うちらも整列しよ!」


「あ、うん…」





…葵くんが爽やか王子の仮面を被ってると、

守ってあげたくなるよ。


無理しないでって、言いたくなるよ。





< 123 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop