葵くん、そんなにドキドキさせないで。
「…………えっ…」
葵くんが、私を好き?
「ほらーっ、早く集合しろー!球技大会の種目決めんぞー」
先生の大きな声
パチパチと瞬きを繰り返す私
「ていうか、華子、あんたはアイツのことどう思ってるの?」
どう思ってるって…
そんな、急に言われても…
でも、葵くんと一緒にいても嫌な気持ちはしないよ?
すごくドキドキする時もあるよ。
「まぁ、急に言われてもって感じだよね。ごめんね!忘れて!
うちらも整列しよ!」
「あ、うん…」
…葵くんが爽やか王子の仮面を被ってると、
守ってあげたくなるよ。
無理しないでって、言いたくなるよ。