葵くん、そんなにドキドキさせないで。


『華子のこと、好きなんじゃないの?』



あはは、まさか…!


葵くんが私を好きになることなんてありえないよ、うん。





「じゃ、男子から出席とるぞ」





それに葵くんのこと好きになってしまったら、私のくせに生意気だ。





「…三河ー」


「はい」





ドキッ



うぐぐっ、陽菜ちゃんがあんなこと言うから、変に意識してしまう…!


返事しただけ!葵くんは、はいって言っただけ!!




ブンブンと首を振ってから気づいた


あ、葵くんが、こっち見て、る…?





“ 見 す ぎ ”





小さくそう言った葵くんに、ボンっと赤くなる顔


そんな私のことを見てニヤニヤ笑うし、もう、本当に何なの…っ


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