葵くん、そんなにドキドキさせないで。
■田中さんにお願いがあるんだけど。
球技大会まであともう少しの今日。
「それで華子にキスマークつけたって…アイツ1発殴ってやる…!!!」
「陽菜ちゃん!落ち着いてっ!!」
葵くんに付けられたキスマークは、やっと消えかかってきた。
陽菜ちゃんにはバレないように頑張っていたんだけど…
『そーいえば華子、その絆創膏どうしたの?』
さすがは鋭い陽菜ちゃん。
チラッとだけ見えた絆創膏に気づかれてしまいました。
自習になった数学の時間にて。
怖い顔をして葵くんのところに行こうとする陽菜ちゃんの腕を慌てて掴む
うう、絶対こうなると思ったから話さなかったのに…!
「あ、あのね!?目立つ場所だから困るけど…でも大丈夫っ」
「うー…華子がそういうなら…」