葵くん、そんなにドキドキさせないで。


「あはは、何て言うか、本当私らのクラス自由だよね〜」


「うん、そうだね」





いつの間に作っていたのか、くじ引きの箱を教卓の前にドンと置いた学級委員





「もう早い者勝ち!みんなドンドン引きに来ーい!」





それを合図にわぁぁっと箱に集まるクラスのみんな


「華子、私らも行こ!」
陽菜ちゃんにそう言われて、うんと頷いた




引いた紙に書かれた数字は18番…だから、あ、今度は1番前の席だ。


しかも廊下側…うう、ちょっと寒そうだなぁ




黒板に書かれた数字を見ながら小さく苦笑いをする




「華子!何番?」


「18番だったよっ」


「えーっ、めっちゃ離れてるじゃん…!ちょっと近くの番号の人と交換してくる!!」




その言葉にぱぁぁっと顔を輝かせる私


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