葵くん、そんなにドキドキさせないで。
『田中さんにお願いがあるんだけど。』
昨日のことを思い出してボンっと顔が赤くなった
怖い思いをしたけど、自分の気持ちを自覚した。
…陽菜ちゃんに早く言いたいな…。
「ちょっと華子、そんな顔赤くしてどうしたの?」
「っ、わ!?」
ひ、ひひひ、陽菜ちゃん!いつの間に!?
私の隣に立って首を傾けている陽菜ちゃんにアワアワとする
ちょ、ちょっとまだ心の準備が出来てないよ…!!
「ほらっ、バスケの試合見るんでしょ?三河と大野いるし、混む前に早く行こ!」
「あっ、うん…!」
陽菜ちゃんに引っ張られるようにして体育館の中へ。
中に入った瞬間、私と陽菜ちゃん、ビックリしました。