葵くん、そんなにドキドキさせないで。


「良かったね、ちゃんとした彼女になれて」


「うん……ありがとう」





大野くんは、チャラいけど優しくてステキな人だから

きっといい人に巡り会えるよ。





「それで?プレゼント決まったの?」


「あ、えっと、実はまだで……」





男の子に何かをプレゼントするのは、初めてのことだし。


すっごい悩んでる。




「ふーん?ま、せいぜい頑張ってー」


「えっ、え!」




そのまま私達の横を通り過ぎようとする大野くんは、
私の焦った声にクスクスと笑った。





「言っとくけど、アドバイスとかあげないからね?」


「ゔっ」





や、やっぱりそうだよね……。


< 310 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop