葵くん、そんなにドキドキさせないで。


「(もうっ、腹黒だとは思っていたけど…)」




ここまで真っ黒だとは思ってなかったよ!!




はぁぁ…困った…

陽菜ちゃんになんて言い訳しよう……



そんなことを考えながら葵くんを見上げる


その瞬間、ニヤリと葵くんは笑った





「…前から思ってたけど、」


「っ、へ」





葵くんの手が伸びてくる

思わずぎゅっと目を瞑ると、頬を撫でられた。

…つ、冷たい……



ハッ、じゃなくって!!そんなこと考えてる場合じゃなくて!!





「なっ、ななな、何を…!」





口をパクパクとさせると、また葵くんは顔を近づける



ふわりと香った葵くんの匂い

目の前には息をのむほど綺麗な顔


く、クラクラしそうだ…


< 33 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop