葵くん、そんなにドキドキさせないで。
「(もうっ、腹黒だとは思っていたけど…)」
ここまで真っ黒だとは思ってなかったよ!!
はぁぁ…困った…
陽菜ちゃんになんて言い訳しよう……
そんなことを考えながら葵くんを見上げる
その瞬間、ニヤリと葵くんは笑った
「…前から思ってたけど、」
「っ、へ」
葵くんの手が伸びてくる
思わずぎゅっと目を瞑ると、頬を撫でられた。
…つ、冷たい……
ハッ、じゃなくって!!そんなこと考えてる場合じゃなくて!!
「なっ、ななな、何を…!」
口をパクパクとさせると、また葵くんは顔を近づける
ふわりと香った葵くんの匂い
目の前には息をのむほど綺麗な顔
く、クラクラしそうだ…