葵くん、そんなにドキドキさせないで。


カッコつかないなぁ、もうっ…





「……じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて…」


「どーぞ。」





お弁当箱を開けて、お箸を持つ
「いただきます」って小さく呟いてからプチトマトをパクリ



うん、いつもの味だ



チラッと葵くんを見ると少し眠そうな顔


まぁ確かに、今日は太陽が出ていて気持ちがいいし

…眠くなっちゃうよね。





「…田中さん、」


「は、はい?」





不意に呼ばれたから、ちょっとビックリした



葵くんはふわりとあくびをしている

…あくびをしても絵になるって…どういうことなんだろう?





「ちょっと、膝、貸してよ」


「………」





葵くんのその言葉に目をパチクリ



…えっと?


< 46 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop