葵くん、そんなにドキドキさせないで。
カッコつかないなぁ、もうっ…
「……じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて…」
「どーぞ。」
お弁当箱を開けて、お箸を持つ
「いただきます」って小さく呟いてからプチトマトをパクリ
うん、いつもの味だ
チラッと葵くんを見ると少し眠そうな顔
まぁ確かに、今日は太陽が出ていて気持ちがいいし
…眠くなっちゃうよね。
「…田中さん、」
「は、はい?」
不意に呼ばれたから、ちょっとビックリした
葵くんはふわりとあくびをしている
…あくびをしても絵になるって…どういうことなんだろう?
「ちょっと、膝、貸してよ」
「………」
葵くんのその言葉に目をパチクリ
…えっと?