葵くん、そんなにドキドキさせないで。
「陽菜ちゃんも今日も元気いっぱいだね!」
バシンっと、少し強めに叩かれた肩をさすりながら笑った
「あっ、ごめん、痛かった?
力加減とか苦手でさ〜…」
「ううん、大丈夫!朝練お疲れ様」
毎日朝も練習だなんて、運動オンチの私にはたえられないなぁ…
陽菜ちゃんどんなスポーツも出来るし、本当にすごい
「…で?カコちゃんはどの男を見てたのかなぁ〜?」
「えっ!」
「とぼけたってムダだよ?どれどれ…」
私の後ろから教室を見渡す
べ、別にそういう意味で見てたってわけじゃないんだよ?
「…ははーん、三河か。
やっぱりカコも王子様には惹かれちゃうタイプなんだね」
「そっ、そんなんじゃないよっ」