葵くん、そんなにドキドキさせないで。
「ねぇねぇっ、葵くん!今日みんなでカラオケに行くんだけど一緒にどう…?」
前みたいに大勢に囲まれることはなくなったけど…
あんな風に、遊びのお誘いを受けるのはまだまだなくならないみたい。
「ごめん、帰りは田中さんと一緒に帰る約束だから。毎日ね」
爽やかスマイル全開の葵くん
はぁ…いいよね、葵くんは…
彼女っていう私がいるから、断るのは当然だもんね。
……でもね、
「そ、そっか!うん、仕方ないよね!!」
「(ゔっ)」
葵くんには笑顔を向けていたのに、
私が理由で断られた瞬間、私はものすごく怖い顔で睨まれるわけで…。
そりゃそうだよね、だって葵くんは人気者のモテ男くんだよ?