葵くん、そんなにドキドキさせないで。
《彼女らしいことしたことないので分からないです…!
葵くんが何とかしてください》
先生にバレないように慌てて返信。
《あ、そんなこと言うようになったんだ?田中さんのくせに生意気。》
「(ヒッ…!)」
お、怒らせちゃったかな…?
そっと前の席にいる葵くんを見てみる
首だけ私の方に向けている葵くんは、クスッと笑ってた
わ、私の反応を見て楽しんでいる…
この腹黒王子め…!!
《話しかけにくるとか、スキンシップするとか。
色々あるじゃん、もっと考えろって》
《どうして私がそれをやらなくちゃいけないんでしょうか…》
それに、葵くんは、そういうのあんまり好きじゃないと思ってたんだけど…!?