葵くん、そんなにドキドキさせないで。
「こんなの無視しとけばいーじゃん、バカなの?」
周りに聞こえないように小さく言う葵くんにブンブンと首を振る
「これを無視したら、私の学校生活終わってしまう可能性が高いので…!無視は出ませんっ」
「はぁ?」
「こういうのは絶対!いう通りにした方がいいんです。絶対そう…」
はぁ、とため息をついた葵くん。
「…一応田中さんのために言ってるんだけど」
なんて、そんな言葉、ネガティブモードの私には聞こえていない。