葵くん、そんなにドキドキさせないで。
何も面白いことしてないよ?
目をパチクリとする私に、葵くんは自分のスマホを見せる
……っ……なっ!?
「貴重なキス待ち顔ありがとー」
「なっ、んで写真…!いつの間にっ!!?」
慌てて葵くんのスマホを取ろうとするけど、ひょいっとかわされてしまうわけで…
そんな…写真撮るなんて聞いてないよ!!
「はーぁ、本当面白いね。こんな顔してさぁ…何されると思ったの?」
ニヤニヤする葵くん
うぐっ、何にも言えない…
「もう生意気なこと言わないようにね、田中さん。」
やっぱり葵くんには敵わない。