リボンと王子様
「急に孝さんの友人のご夫婦が会社にいらっしゃったらしくて。
できたら少し同席してほしいと言われたの。
……これから会社に向かわなければいけなくて。
穂花ちゃんのお祝いなのに中座しちゃってごめんなさいね」
申し訳なさそうに話す公恵叔母さんに。
「ううん。
もう充分すぎるくらいお祝いしてもらったもの。
叔父さんが会社で待っているんでしょ?
気にしないで行ってきて!」
「……本当にごめんなさい。
ありがとう、穂花ちゃん。
私は今からタクシーで向かうけれど、穂花ちゃんはもう夜も遅いからホテルのロビーで少し待っていてくれる?
瑞希に迎えに来させるから」
「えっ、いいよ、大丈夫。
まだ八時半だし……瑞希くんにも悪いから」
「遠慮しないで。
私が送れないんだもの。
そのくらいさせてちょうだい」
押しきられ、私は渋々了承した。
瑞希くんは少し離れた場所にいるらしく、一時間以内にはこちらに着くということだった。
私は貼り紙で見ていた屋上庭園を見たいと公恵叔母さんに告げた。
公恵叔母さんは心配そうだったけれど、ホテルの施設だし、暗闇でもないということで何とか了承してくれた。
再度今日のお礼を伝えて、私はタクシーに乗り込む公恵叔母さんを見送った。
できたら少し同席してほしいと言われたの。
……これから会社に向かわなければいけなくて。
穂花ちゃんのお祝いなのに中座しちゃってごめんなさいね」
申し訳なさそうに話す公恵叔母さんに。
「ううん。
もう充分すぎるくらいお祝いしてもらったもの。
叔父さんが会社で待っているんでしょ?
気にしないで行ってきて!」
「……本当にごめんなさい。
ありがとう、穂花ちゃん。
私は今からタクシーで向かうけれど、穂花ちゃんはもう夜も遅いからホテルのロビーで少し待っていてくれる?
瑞希に迎えに来させるから」
「えっ、いいよ、大丈夫。
まだ八時半だし……瑞希くんにも悪いから」
「遠慮しないで。
私が送れないんだもの。
そのくらいさせてちょうだい」
押しきられ、私は渋々了承した。
瑞希くんは少し離れた場所にいるらしく、一時間以内にはこちらに着くということだった。
私は貼り紙で見ていた屋上庭園を見たいと公恵叔母さんに告げた。
公恵叔母さんは心配そうだったけれど、ホテルの施設だし、暗闇でもないということで何とか了承してくれた。
再度今日のお礼を伝えて、私はタクシーに乗り込む公恵叔母さんを見送った。