リボンと王子様
翌朝。
舞花と共に家を出た。
舞花は火曜日に私が出社するまで一緒にいると言ってくれたけれど、舞花には大学の講義もバイトもあるし、そこまで甘えられない。
渋る舞花を、半ば強引に大丈夫だと言って納得させた。
昨夜遅くに舞花が樹くんから聞いたことを教えてくれた。
今日、瑞希くんがニューヨークに戻るという。
私は瑞希くんにきちんと返事をしていなかった。
あの日以来、連絡も取っていない。
自分自身の出来事にいっぱいいっぱいになっている場合ではなかった。
大切な瑞希くんにきちんと会って話さなければ。
そう決めて、瑞希くんを見送るために空港に行くことにした。
樹くんが瑞希くんの搭乗する飛行機を教えてくれた。
午前中にもかかわらず、空港に向かう電車は混んでいて。
車窓からは明るい夏の気色が見えた。
いつ来ても人が多いと感じる空港で。
樹くんに教えてもらったカウンター付近をキョロキョロしていると。
「穂花ちゃん!」
樹くんの明るい声が聞こえた。
声のした方を向くと、薄いピンク色のシャツにカーキ色のハーフパンツをお洒落に着こなした樹くんが見えた。
その樹くんの後ろにはスーツ姿の瑞希くんがいた。
舞花と共に家を出た。
舞花は火曜日に私が出社するまで一緒にいると言ってくれたけれど、舞花には大学の講義もバイトもあるし、そこまで甘えられない。
渋る舞花を、半ば強引に大丈夫だと言って納得させた。
昨夜遅くに舞花が樹くんから聞いたことを教えてくれた。
今日、瑞希くんがニューヨークに戻るという。
私は瑞希くんにきちんと返事をしていなかった。
あの日以来、連絡も取っていない。
自分自身の出来事にいっぱいいっぱいになっている場合ではなかった。
大切な瑞希くんにきちんと会って話さなければ。
そう決めて、瑞希くんを見送るために空港に行くことにした。
樹くんが瑞希くんの搭乗する飛行機を教えてくれた。
午前中にもかかわらず、空港に向かう電車は混んでいて。
車窓からは明るい夏の気色が見えた。
いつ来ても人が多いと感じる空港で。
樹くんに教えてもらったカウンター付近をキョロキョロしていると。
「穂花ちゃん!」
樹くんの明るい声が聞こえた。
声のした方を向くと、薄いピンク色のシャツにカーキ色のハーフパンツをお洒落に着こなした樹くんが見えた。
その樹くんの後ろにはスーツ姿の瑞希くんがいた。