リボンと王子様
「……あ、それで……」
瑞希くんが突然、多忙な中、休暇をとって帰国した理由がようやくわかった。
そう言えば、瑞希くんも公恵叔母さんに話を聞いたと言っていた。
「……まあ、結果は予想通りだったのだけどね……」
再び私は項垂れた。
そんな私を見て、公恵叔母さんは気にしないで、と微笑む。
「……本当はね、千歳くんにすぐに種明かしをするつもりだったの。
葛さんは穂花ちゃんで、私達が強引にお手伝いさんを頼んだのよって。
それから二人には友人になってもらって、以前に出会っているのよ、と伝えようと。
……そうやって段階を踏んで最後に四年前にお互いが出会った人だと気がついてくれたら、と思っていたし、うまく行くだろうって予想をしていたの」
そこまで話して公恵叔母さんは力なく微笑んだ。
ごめんなさいね、と再び公恵叔母さんが謝罪をして。
悲痛な表情を私に見せた。
私は首を横に振った。
広い社長室には公恵叔母さんと私しかいない。
公恵叔母さんが指示をしているのだろう。
来訪者もなく、電話もならず、静寂が漂う。
瑞希くんが突然、多忙な中、休暇をとって帰国した理由がようやくわかった。
そう言えば、瑞希くんも公恵叔母さんに話を聞いたと言っていた。
「……まあ、結果は予想通りだったのだけどね……」
再び私は項垂れた。
そんな私を見て、公恵叔母さんは気にしないで、と微笑む。
「……本当はね、千歳くんにすぐに種明かしをするつもりだったの。
葛さんは穂花ちゃんで、私達が強引にお手伝いさんを頼んだのよって。
それから二人には友人になってもらって、以前に出会っているのよ、と伝えようと。
……そうやって段階を踏んで最後に四年前にお互いが出会った人だと気がついてくれたら、と思っていたし、うまく行くだろうって予想をしていたの」
そこまで話して公恵叔母さんは力なく微笑んだ。
ごめんなさいね、と再び公恵叔母さんが謝罪をして。
悲痛な表情を私に見せた。
私は首を横に振った。
広い社長室には公恵叔母さんと私しかいない。
公恵叔母さんが指示をしているのだろう。
来訪者もなく、電話もならず、静寂が漂う。