リボンと王子様
張り詰めた気持ちのまま、帰宅をした。
千歳さんの玄関ドアを見る勇気はもう残っておらず、瞳を伏せて足早に玄関ドアを開けた。
いつものように靴を脱いで鞄を置いて……そこまでが我慢の限界だった。
張り詰めた糸が切れたように、泣き崩れた。
私が想像するなかで、最悪の結末。
こんな可能性がないと思っていた訳じゃない。
ただ、考えたくなかった。
そんなことを予想したくなかった。
わかっていた。
自分がどれ程酷いことをしたのか。
嫌われて当然だと思っていた。
だけど。
目の前に突き付けられた現実は想像以上に残酷だった。
溢れだした涙が頬を濡らす。
どうして。
他に好きな人ができたなんて。
嫌われただけではなかったのか。
だから連絡がなかったの。
自業自得だってわかってる。
でも。
せめて、もう終わりだって言ってほしかった。
こんな終わりを望んでいたわけじゃなかった。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
ただ、好きなだけだった。
ただ、傍にいたかっただけだった。
ただ、それだけだったのに。
もう何もかもが間に合わない。
千歳さんの玄関ドアを見る勇気はもう残っておらず、瞳を伏せて足早に玄関ドアを開けた。
いつものように靴を脱いで鞄を置いて……そこまでが我慢の限界だった。
張り詰めた糸が切れたように、泣き崩れた。
私が想像するなかで、最悪の結末。
こんな可能性がないと思っていた訳じゃない。
ただ、考えたくなかった。
そんなことを予想したくなかった。
わかっていた。
自分がどれ程酷いことをしたのか。
嫌われて当然だと思っていた。
だけど。
目の前に突き付けられた現実は想像以上に残酷だった。
溢れだした涙が頬を濡らす。
どうして。
他に好きな人ができたなんて。
嫌われただけではなかったのか。
だから連絡がなかったの。
自業自得だってわかってる。
でも。
せめて、もう終わりだって言ってほしかった。
こんな終わりを望んでいたわけじゃなかった。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
ただ、好きなだけだった。
ただ、傍にいたかっただけだった。
ただ、それだけだったのに。
もう何もかもが間に合わない。