リボンと王子様
「私、有子おばさまのご自宅の住所を存じ上げなくて……あの、私が勤務させていただく……」
言い切る前に、公恵叔母さんが口を挟んだ。
「あら、違うわよ。
穂花ちゃんの勤務先は有子さんの自宅じゃないわよ?」
「……え?」
「穂花ちゃん、今、住んでいるマンション、あるでしょ?」
公恵叔母さんに指摘され、頷く。
現在私は実家を出て、一人暮らしをしている。
公恵叔母さんの会社は実家からでも十分に通える範囲だったが、私は秘書だ。
公恵叔母さんが必要とする時に、サポートをしなければいけない。
公恵叔母さんは大丈夫よ、といつも軽く受け流してくれるがそこはケジメだ。
会社からも公恵叔母さんの自宅からも近い場所に住まなければと思い、公恵叔母さんに入社前に相談したところ。
最初は一人暮らしに反対していた公恵叔母さんだったけれど、譲らない私に根負けして、公恵叔母さんが所有するマンションに住まわせてもらうことになった。
「千歳くんもそこに住むのよ」
ニッコリと笑う公恵叔母さんに。
「ええっ!」
私は絶叫を返した。
「やだ、穂花ちゃん。
当たり前じゃない」
シレッと公恵叔母さんは口にする。
言い切る前に、公恵叔母さんが口を挟んだ。
「あら、違うわよ。
穂花ちゃんの勤務先は有子さんの自宅じゃないわよ?」
「……え?」
「穂花ちゃん、今、住んでいるマンション、あるでしょ?」
公恵叔母さんに指摘され、頷く。
現在私は実家を出て、一人暮らしをしている。
公恵叔母さんの会社は実家からでも十分に通える範囲だったが、私は秘書だ。
公恵叔母さんが必要とする時に、サポートをしなければいけない。
公恵叔母さんは大丈夫よ、といつも軽く受け流してくれるがそこはケジメだ。
会社からも公恵叔母さんの自宅からも近い場所に住まなければと思い、公恵叔母さんに入社前に相談したところ。
最初は一人暮らしに反対していた公恵叔母さんだったけれど、譲らない私に根負けして、公恵叔母さんが所有するマンションに住まわせてもらうことになった。
「千歳くんもそこに住むのよ」
ニッコリと笑う公恵叔母さんに。
「ええっ!」
私は絶叫を返した。
「やだ、穂花ちゃん。
当たり前じゃない」
シレッと公恵叔母さんは口にする。