リボンと王子様
「だって瑞希も樹も私より背は大きいし、声も低いし可愛いげないし、着飾れないし」
「……叔母さん、二人とも男子だから……」
本気で嫌そうに話す叔母さんに呆れて返事をする。
「でも面白くないんですもの!
女の子だったら一緒に楽しめたのに……。
あの子達ったら私が話しかけても無反応か、生返事かのどちらかなんだから」
……無反応は瑞希くん、生返事は樹くんだな、きっと。
「まあまあ、公恵さん。
そんなこと言わずに」
叔母さんとは昔からの友人でメイクを担当してくれている瀬良さんが仕方ないですねぇ、と笑う。
瀬良さんと公恵叔母さんの付き合いは長く、公私ともにお互いをよく理解しあっている関係だ。
今日はプライベートということもあり、瀬良さんは公恵叔母さんに対して、仕事の時よりはくだけた話し方をしている。
コトン、と瀬良さんがヘアブラシを机に置いて。
「できましたよ」
満足そうに笑った。
「……叔母さん、二人とも男子だから……」
本気で嫌そうに話す叔母さんに呆れて返事をする。
「でも面白くないんですもの!
女の子だったら一緒に楽しめたのに……。
あの子達ったら私が話しかけても無反応か、生返事かのどちらかなんだから」
……無反応は瑞希くん、生返事は樹くんだな、きっと。
「まあまあ、公恵さん。
そんなこと言わずに」
叔母さんとは昔からの友人でメイクを担当してくれている瀬良さんが仕方ないですねぇ、と笑う。
瀬良さんと公恵叔母さんの付き合いは長く、公私ともにお互いをよく理解しあっている関係だ。
今日はプライベートということもあり、瀬良さんは公恵叔母さんに対して、仕事の時よりはくだけた話し方をしている。
コトン、と瀬良さんがヘアブラシを机に置いて。
「できましたよ」
満足そうに笑った。