好きです、センパイッ！！

なんで？私何かしたっけ！？





「あの、先輩？」


「……お前、人に気許しすぎ」


「えっ！？」





一歩近づいた先輩は、ムギュッと私のほっぺを片手で強くつまむ。


い、痛いですって……！！





「許しすぎって！だって、あの人最初は良い人そうに見えたんですよっ」


「はぁ？どこが。見るからにちゃんとしてる奴じゃなかったろ」


「うぐっ……でも、私のこと可愛いって……」





"可愛いって言ってくれた"そう続けようとしたら、先輩はさらに強くつまんできた。





「そーいうとこ。お前単純なんだよ、バぁカ。男のこともっと疑えよ」





乱暴されたらどーすんだよ、なんて言って深いため息をついた先輩にムスッとする。