好きです、センパイッ!!


……そうだっ!




「先輩、ゲームしませんか」


「……俺、一応勉強中」


「一休みしましょう!」




しかもこれは先輩に仕返しのチャンスがあります!

なんて続けると、単語帳を少しだけズラして片目で私を見た。





「やる」





眉を寄せてるから、きっとしかめっ面をしてるんだろうけど。


それでもやっぱり一つ一つの仕草にドキドキしてしまう。



何してもカッコいいなぁ、この人は。




そんなことを思いながら、コホンと咳払い。






「では、名付けて"ドキドキ!好きなあの子を照れさせようゲーム"を始めます!」


「お前のネーミングセンスどうなってんだよ」


「うるさいですよっ。いいですか、このゲームはその名の通り!好きなあの子を照れさせるゲームです」


< 149 / 442 >

この作品をシェア

pagetop