好きです、センパイッ!!
……そうだっ!
「先輩、ゲームしませんか」
「……俺、一応勉強中」
「一休みしましょう!」
しかもこれは先輩に仕返しのチャンスがあります!
なんて続けると、単語帳を少しだけズラして片目で私を見た。
「やる」
眉を寄せてるから、きっとしかめっ面をしてるんだろうけど。
それでもやっぱり一つ一つの仕草にドキドキしてしまう。
何してもカッコいいなぁ、この人は。
そんなことを思いながら、コホンと咳払い。
「では、名付けて"ドキドキ!好きなあの子を照れさせようゲーム"を始めます!」
「お前のネーミングセンスどうなってんだよ」
「うるさいですよっ。いいですか、このゲームはその名の通り!好きなあの子を照れさせるゲームです」