好きです、センパイッ!!


高広先輩と1番最初に会った時のこと。





『す、』


『は?す?』


『ステキなお方ですね……っ。名前はなんて言うんですか?あっ、写真撮ってもいいですか!』


『……変態』





そうだった、そういえば私最初からぶっ飛んでた…!!!




「あの時、俺の返事も聞かないで写真撮ったろ」


「うっ、そうです。その時の写真見ます?」


「うわ、まだ残ってんの?」




まるで"ないわー……"でも言ってるようなその表情。

そんな顔しなくてもいいじゃないですかっ。





「お前って、新種。変だよ」


「それ、悪口ですから!!」





私の言葉に、ふはっと先輩は吹き出した。


目尻が下がった、優しい笑顔。



──ドキッ。


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